院内だより

AAO and RSCI in San Francisco 2015

今回は、今月行われたAmerican Association of Orthodontics(AAO)、Roth Study Club International(RSCI)、そして院長が単独で開催した1日コース「TMJ and Orthodontics」についてご報告します。今年も院長・副院長とともにスタッフ2名が参加してきました。
AAOは約15,000人の世界中の矯正歯科医達が所属するアメリカ矯正学会です。年に1度開かれる会では、矯正歯科関係者達が世界中から集まります。
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AAOの展示会場
会場は世界中から集まった矯正関係者で大賑わい!

そしてRSCIは、2011年に院長が他国の先生方と立ち上げた勉強会です。院長が師と仰ぐロス先生のコースを受講した世界各国の先生方が意見を交換し合い、切磋琢磨しながら研鑽を積む場を設けたいとの強い思いから実現した会です。
今年の学会はサンフランシスコにて開催されました。カリフォルニアと聞いて、温暖な気候を想像される方が多いかと思いますが、とんでもない!現地は真冬並みの寒さで凍えるようでした。。。そして今回はRSCIでの講演、院長が単独で開催した1日コースの準備で大忙しの1週間となりました。
今年のAAOの会場では例年以上にアジアからの参加者が多いように感じました。矯正治療がアジアでもメジャーになってきているのだと実感しましたが、学会の内容に関しては、疑問符を投げかけざるをえませんでした。数ある演目の中で、顎関節関連の講演はたった1つ。。。アメリカでは、まだまだ機能的な咬み合せを目的とした正しい矯正治療が広まっていないことを再度痛感しました。
RSCI、そして院長の1日コースへは、アメリカ、日本、グアテマラ、メキシコ、オーストリア、ポーランドなど多くの国の先生方に参加していただきました。院長のコースに参加するため、はるばるヨーロッパから来てくださった先生もいるほどです!院長の講演のテーマは、もちろん「顎関節1stの矯正治療」。幼少期に顎関節を安定させ、下顎の成長を促進させることが、将来の矯正治療に有利に働くことを中心に講演しました。講演後、院長は、お決まりの質問、写真攻めです。(笑)未だ機能的な咬み合せを目的とした矯正治療が広まっていない中でも、多くの先生方が顎関節1stの矯正治療に関心を持ってくださっていることが伺え、とても嬉しく思いました。
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RSCIに参加された各国の先生方

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1日コースの会場の様子
参加された先生方は、皆熱心に院長の講義に聞き入っています。

世界の矯正界の流れを変えることは簡単ではありません。しかし、今後も院長の執筆した教科書「TMJ 1st Orthodontics」や海外での講演を通して、少しずつでも世界に影響を与えていけたらと思っています。そしてもちろん患者さんに最良の治療を提供するため、今後も変わらず努力していきたいと改めて強く感じることのできた1週間となりました。

2015年06月08日 15:01

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