Q&A

Q5:矯正治療でよく歯を抜くようだけど?

すでに歯が混雑している状態でそのまま歯を並べようとすると、無理が生じることがあります。それを解消するために複数のファクターから抜歯(抜歯といってもどの部位、何本というのはケースバイケースとなります)を選択する場合もあります。決して矯正治療イコール抜歯を行うわけではありません。また、抜歯をするとちゃんと咬めないという議論もありますが、きちんと治療すればそのようなことはないのです。

2本抜いた例
年齢14歳の患者さんの主訴は「ガタガタの歯」でした。当院での診断は「叢生」。矯正装置はSWAを使用し、上顎小臼歯2本を抜歯、治療期間は2年、治療費は95万円(税別)でした。リスクとしては、下顎の位置に注意しながら治療を行いました。
矯正治療:2本抜いた例
  • 治療上のリスクとしては、歯根吸収、歯髄壊死、カリエスの発生、歯肉退縮、顎関節症、歯周病の悪化があります。
6本抜いた例
年齢16歳の患者さんの主訴は「顔が醜い」でした。当院での診断は「下顎前突」。矯正装置はSWAを使用し、上下左右小臼歯4本、上顎左右第一大臼歯2本を抜歯、治療期間は2年6ヶ月、治療費は110万円(税別)でした。リスクとしては、歯肉炎症のコントロール、そして下顎の位置に注意しながら治療を行いました。
矯正治療:6本抜いた例
  • 治療上のリスクとしては、歯根吸収、歯髄壊死、カリエスの発生、歯肉退縮、顎関節症、歯周病の悪化があります。