Q&A

Q4:歯周病になっても歯は動かせる?

歯周病がコントロールされれば100%歯の移動は可能だといえます。さらに、歯周病で破壊された歯槽骨及び歯肉の形態を改善することも可能です。また、矯正治療以外の歯科治療も必要になる場合が多く、総合的判断が必要となってきます。ポイントは、歯周病に侵されている歯とその歯を支える歯周組織が、矯正治療によってより長く使用できるようになることが一番大切なことだと思います。

治療前
年齢50歳の患者さんの主訴は「歯周病の進行で歯が移動してきて、歯が心配」でした。当院での診断は「前歯前突」。
治療後
アゴの位置、アゴ関節を整えながら歯周病をコントロールしました。更に矯正治療で歯列を整えました。
矯正装置はSWAを使用。右側上顎小臼歯1本を抜歯し、自家歯牙移植を行い、他の部位でその歯を使用しています。治療期間は2年4か月、治療費は105万円(税別)でした。リスクとしては、下顎の位置に注意しながら治療を行いました。
  • 治療上のリスクとしては、歯根吸収、歯髄壊死、カリエスの発生、歯肉退縮、顎関節症、歯周病の悪化があります。